ご本尊・寺宝

ご本尊

木像 胎蔵大日如来たいぞうだいにちにょらい坐像
(伝室町時代造、県指定文化財)

当山の本尊であり、県指定文化財。その材木および作風から、室町時代の作と推定される。
結い上げた髪の上から五智の宝冠を戴き、天衣を身に纏い、手には法界定印を結ぶ。かつてその背には如来の特徴の一つである「光背」を持し、また「八葉蓮華座(台座)」の上に坐していたと伝えられるが、度重なる災禍により、現在はどちらも失われている。
大日如来には「金剛界大日」と「胎蔵大日」の二種類がおり、日本に現存する大日如来像はそのほとんどが金剛界のもの。当山のご本尊は手に定印を結ぶ胎蔵の大日尊であり、全国的に数の少ない貴重な作例の一つである。


寺宝

けんぽん著色  白衣びゃくえ観音像

(荒井寛方作、縦125㎝・横42㎝、県指定文化財)

県指定文化財。
栃木県塩谷郡氏家町(現在のさくら市)出身の近代日本画家・荒井寛方(1878-1945)の作。
「絹本著(着)色」とは、「絹の上に色絵具で描いた(絵画)」という意味。流れる滝を背に、金色の円光を纏い岩上に坐する白衣観音菩薩(三十三観音の一人)の姿が描かれている。
清浄の白衣を身に着け、膝上で定印を結んで瞑想に耽るその姿は、かの菩薩の遊ぶ幽玄なる禅定世界の、その清らかさ・奥深さを感じさせる。

菊御紋入 緋網代編ひあじろあみの大名籠